らいおんはーと

ポニョとＤＭＣの感想デス。
とりあえずうろ覚えだったりするので書き散らかしました☆

★崖の上のポニョ
金魚なのに海にいる～…とかそんなことを気にするオトナは楽しめないかもしれない。笑
「金魚っていうか人面魚じゃん！」も然り。。。
私のまわりでも賛否両論ですが私は断然、賛のほうで！

オープニングから手書きのセル画が美しいです。なんかもうキラキラしてる。
同じ原点回帰であるはずがどうしてこんなにゲ●戦記と違うのかしら、とか思ってしまう皮肉屋の私★

「我々の世代が次に残せるものは手書きのアニメーションだ」という…それもアニメーションの原点に戻って「子供の為に」というのが、もうそれだけで胸を打ちます。
作画に関してはもう、私が何を言えるようなレベルじゃないです。
ルパンのカリオストロの時から思ってましたが水を描くことにかけて彼に叶うアニメーターなどいるのか？笑

ストーリー的には悲しくない人魚姫って感じでしょうか。
迷わない人魚姫のポニョと、気づいてあげられる甲斐性のある王子な宗介。笑
ポニョと宗介の愛の物語なんですよ、なんて笑っていたインタビューを見た気がしますが、もっと大きな愛を感じました。
ハウルが平和への祈りなら、こちらは自然そのものへの愛みたいな。（恥ずかしいことを素面でいいますよ★）

でも、ポニョより宗介よりリサが好きです。
耕介にモールス信号（だよね、あれ）で「バカバカバカバカ」から、嵐の中でポニョを拾ったあたりの母性って感じの安らかな強さといい…なんてかわいいんだろう…！！！

幸せすぎる話を見ると逆に泣けるというか、私は泣きました。
でもたぶん泣ける類の話ではないです。笑
かわいくてきらきらで、子供と一緒に「楽しかったね」って見てほしいアニメだなぁと。


と、どうでもいい追記。

某キャラクター造形論的なの新書を読んでいたところフロイトの引用で宮崎アニメの魅力について説明している部分があってなるほど～と思ったので忘れないようにめもめも。
幼児期からの成熟期への過程の「移行対象」についての引用で、要は小さい時に、手放せなかったぬいぐるみや毛布、癖などは親からの分離不安を紛らわせるための一種の移行対象であり、最初はやわらかいものだったそれがだんだんと固いもの（ぬいぐるみ→人形）へと変化していき独自の世界（おままごと遊び等）へと変容していく、みたいなことなのですが。たぶん。
宮崎アニメには常に成熟期への移行過程が描かれ、移行対象となるキャラクター（もしくはアイテム）がいる、と。
もののけ姫における山犬、千と千尋におけるカオナシetc。
ではポニョにおける移行対象は？やはり宗介にとってのポニョ、そして船のおもちゃ、かなぁ…とか思ったりしてみるのだった。



★デトロイト・メタルシティ
公開前のチラシの段階で相当期待していたわけですが…
グッジョブ！！！！グッジョブ！！！！
映画館で久しぶりに声出して笑いそうになりました。
タワレコあたりでクネクネしながら歌ってる松山ケンイチを見てグッときた人は迷わず映画館へいこう。笑

原作を破壊せずに（別に破壊してもいい気もしますが。笑）、下ネタも細かいギャグも見事にそのまま起用、やりすぎ感も漂いつつスタッフ楽しんでるなぁって感じが伝わってきます。やっぱり作り手が楽しんでるのが一番ですね。
かえってエピソード一つ一つがコンパクトに纏まってて原作超えなんじゃないかと思うくらいで。
（ていうか原作が２巻くらいまで読んだあたりでもうおなかいっぱいになるというか。笑）

私の松ケンびいきもあるとは思いますが、それにしても彼はよくやったよ…！
公開時のインタビューで「逃げ出したくなった」と語っておられましたが、そら逃げたくもなるわこれは。笑
ただ、間違いなくスクリーンの中にヨハネ・クラウザーⅡ世と根岸がいました。（クネクネしながらたまに跳ねるのがたまらなくかわいいです根岸！）
やや不安だった楽曲面も、普通に、普通にかっこいいですよ…！ＣＤ欲しいです…！
普通にいい曲なのにキモい。原作のようにキモい。笑
「恨みみはらさでおくべきか」誕生の流れとか神がかってると思います…。

別にストーリーとか必要ない類の映画だと思うので、とりあえず笑いたいやつは映画館行け！ってかんじです。

…ただ、ラストの弟の一言は別にいらないと思います。笑