らいおんはーと

『借り暮らしのアリエッティ』見てきました。

正直なところこう、可もなく不可もなく。
原作については欠片も知りませんので映画のみの感想ですが適当に思いついたまま書きます。

「借り暮らし」＝床下に住む小人が家の人間にばれないように生活に必要なものを「借りて」暮らしている。そういう生き方をしている種族のおはなしですね。
彼らはけして人に見られてはならない。見られてしまえばその家を捨てなければならない。人は恐ろしいものだという先入観や事実が彼らにそのルールを強いている。
その例外的人間として『ショウ』という人間が、アリエッティの前に現れます。
こいつがまた心臓が弱くて手術前に療養にきたという美形王子です。←
話の軸はアリエッティとショウとの交流、というか、触れ合い、でしょうか。

印象的だったのはやはり
『きみたちは滅びゆく種族なんだ』
というショウの台詞。
ここだけ浮かび上がっているような浮遊感。
これ言わせたかったんだろうなぁ～と…原作にも似た台詞とかあるんでしょうか。

家政婦は見たもびっくりな好き勝手やり放題な家政婦さんも、非常にいいキャラではあったものの薄い。
ショウのおばさんだかおばあさんも、薄い。
ショウも薄い。
全体的に『薄い』が印象です。勿体ない…。
見終わった跡に「で、だから？」と思ってしまった私はだめな子でしょうか。
見やすい映画だとは思いましたが、見易さゆえに薄い気がしてどうにも。
私がアニメーションの映画に求めているものって、きっと「夢見たいな幸せ」なんです。幸せすぎて綺麗すぎてなみだがでるような。

『忘れないよアリエッティ
きみは僕の心臓の一部だ』

アリエッティのために、おそらくはじめて誰かを守るために一生懸命になったショウの最後の言葉だけはぐっとくるものがありました。

あと、音楽がすごいよかったー！あのＣＤ欲しいな。
音楽と世界観はすごく合っていて、むしろ予告編を見ていたときのほうが楽しかっｔ･･････。



なぜかアリエッティを見る前に『必死剣鳥刺し』を見たんですが、途中寝たっていう…。←
しかしさすがに最後のトヨエツの鬼気迫る演技には眠気が飛びました。
人ってあんな表情ができるものなのか。
…でも必死剣すぎるだろうｗ
友人一同の感想が「四谷怪談を見た気分」。笑
そして結論は「必死剣＝死後硬直の一種」。笑
そんななか私はエンドロールのキャストの中に「つまみ枝豆」の名前を見つけた瞬間に噴出して現実に戻りました。
全体的に映画に対して申し訳ない、と思わざるを得ません。ごめんなさい。

確かにうすっぺらいですよね。
でも見やすかったので僕的にはアリだと思いましたw
「きみたちは滅びゆく種族なんだ」は浮いていましたよね〜。
あのセリフは実は原作にもあるんですが、全然違う場面・意味で使われていたので違和感がありすぎでした＾＾

アリエッティ串刺しってぐろてすくｗ
確かに見易さに重点を置くならアリなのかもしれませんね。
あ、やっぱりあの台詞原作にもあるんですね。
「言わせたかった感」がぷんぷんしてましたもの…。

アリエッティを見終わって帰ってきてハウルを見た私は邪道でしょうかｗ