マンガや小説を乱読して徒然感想など語っております。 声優の浪川大輔さんを愛してます。
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『借り暮らしのアリエッティ』見てきました。
正直なところこう、可もなく不可もなく。
原作については欠片も知りませんので映画のみの感想ですが適当に思いついたまま書きます。
今回も読書記録です。
■『光待つ場所へ』/辻村深月/講談社
『しあわせのこみち』『チハラトーコの物語』『樹氷の街』から成る3篇。
どの物語も講談社ノベルスから出されている物語のキャラクターに関連しています。
中でも『しあわせのこみち』が一番好きでした。
物書きであったり創作に関わったことのある人間ならきっと皆が感じたことのある、「この世界は自分だけに見えている」錯覚や驕り、プライドや虚栄心、一方でそれを嫌悪する気持ち。
あの物語で読んだキャラクターが成長してそこにいて、それらを見つけるたびに嬉しくて泣きたくなります。鷹野はきっと今も深月と一緒で、みんな生きていて、続いている。清水も、階段を上る。彼女の小説にはいつも光が見える気がします。桜並木と屋上の光が、眩しかったです。
『樹氷の街』では、松永が出てきた瞬間「うわぁぁぁ」って。懐かしくなって『ぼくのメジャースプーン』を読み返したら、ピアノの発表会でふみちゃんの前に弾いていた男の子の名前が確かに「松永」。その糸をたどるのが楽しくて全作読み返しはじめているんですがどうしよう。(『凍りのくじら』は自分にとって鬼門なのでなかなか読み返せません。苦笑)
友人が「三十代四十代の人が辻村深月を読めるのかって言うと微妙だと思う」というような事を言っていて、確かに尤もだと思ったのですが、私に限って言うならばきっと読んでいるのではないかと思います。あのころの一番きらきらした時間を共有した友人ですもの。ページを開けば蘇ってくる気がする。本ってそういうものですよね。
…しかし、講談社ノベルスから出していたころのほうが遥かに装丁やデザインや帯の一言が良かった。あの価格で出来ることの最大限が詰め込まれていた気がするのですが、講談社や他社からハードカバーで出るようになった本は正直…。とりあえず『光待つ場所へ』の帯のデザインは手抜きすぎだと思うよ…。悲しいよ…。
■『四畳半神話大系』(文庫)/森見登美彦
原作では4篇の物語が一話ごと完全にパラレルワールドとして完結しているのですね。アニメだと連続性を持たせるために「あのころに時間を戻したい!」でぐるりと時計が逆回転して上手く繋いでいましたが。
森見さんの軽快かつ硬派でありながらユーモラスな謎の文体は流石、本当にぐいぐい引き込まれて思わずプッと笑ってしまう。しかしやはりアニメも負けていなかったなと!一つ一つの物語を簡潔させずに時間を逆回転させることで最終回で主人公が四畳半ワールドから脱出する時の重みが増した気がします。
あー、いいアニメだった…。
そしてもちぐまは断然アニメのほうがかわいいです。笑
アニメを見る前に原作を読んでいたら、きっと小津のイメージも違っていたんだろうな。今ではもう台詞が全部、よっちんの声で聞こえてしまって困ってしまうのがちょっと残念です。笑
書店でこんな漫画を発見。
マンガで分かる心療内科・精神科
上記リンクはマンガの元になっている現役医師の方のHPに掲載されている漫画です。
タイトルの通りゆるーく簡単にわかりやすく精神的な病気や人間の心理についてお話してくれるわけですね。全体的にとてもギャグです。←
それにしても、こーゆーマンガに需要が出てきたのか、としみじみ。マンガなのであくまでテンポや表現に気を使ってる部分が大いにありますので、掘り下げればもっともっと深いんですが、絵もすっきり読みやすいですし、入門編にはちょうどいいかもしれません。
映画『es』見ました。
昔からずっと見たかったので満足満足。
アメリカ(だったよな確か…;)の有名な心理実験をモデルにしたサスペンスアクションというか何というかそんなお話です。
実験の内容は、
無作為に選んだ被験者を、刑務所の看守役と囚人役に分け、それぞれに"それらしく"振舞ってもらうことで被験者たちにどのような影響が出るかを観察する、というようなもの。
看守は看守の服を着て、仮刑務所でのルールを囚人たちに守らせる。囚人たちは牢の中で囚人服を着て看守に従いながら生活する。看守と囚人の上下関係を明確にする為に、囚人は裸の身体検査、囚人服の下には下着を着用させないなど結構しっかり『刑務所』を作りこんでいたようです。
とはいえ、被験者も元は無作為に選んだ一般人。2週間「演技」をして生活するだけで報酬がもらえるという美味しい話につられた皆さんですから、最初は和気藹々とやってくわけですが…2日目からすでに変化があわられはじめます。
看守は「より看守らしく」高圧的に、囚人は「より囚人らしく」虐げられる者に、変化していったんですね。
最終的に看守が禁止されていた体罰まで始めたことで本当に行われた実験のほうは中止されました。実験を中止しても被験者には心的外傷ストレス障害的な症状が残ったそうです。実験前にきちんと身体面メンタル面が強固かどうかテストまで行い選ばれた被験者にも拘らず。
映画のほうも大体その流れで作られていますが、どらまちっく感を演出する為に主人公の恋人が出張ってきたり(笑)、看守による暴力シーンなどが実際より過激に描かれています。実際の実験に死者は出なかった…はず。
人は衣服や外界の環境、思い込み(?)で予想以上に簡単にアイデンティティーを喪失してしまう、って事がよくわかるお話です。
可憐なスカートをはけばなんとなく歩き方も普段よりオンナノコになったり、パンクな格好をしてタバコふかせばちょっと強くなったような気になったり…クラスで無視られてる子がいても“周りがみんなやってるから”荷担しちゃったり。そんな経験は皆様も覚えがあるのではないでしょーか。
人間は自分が思っている以上に、しっかりした「自己同一性=アイデンティティー」なんて持っていないのですね。外界からの「あなたはこういう人です」という暗示によって形成される部分がとても大きい。
そんな私は心理テストをすると「自己同一性が未発達、もしくは大きな障害があります」と言われた事がございます。
……まてよ、じゃぁつまり「あなたはできるこ!超すごい!こんな才能があるわ!」と暗示をかけられ続ければ私も…!!?
・・・・・協力者求む。←
実験の内容を事前に知っていても、映画として緊迫感があって十分おもしろかったです。最後らへんの脱出劇は妙にアクション要素が入っていて「うん、アメリカン!」と思いましたが。笑
もう見た方も多いと思いますが、サイコミステリーとかサイコホラーとか好きな方はぜひ。
何冊か本を読んだような気がするので忘れないうちにめもめも。
■『ポロメリア』
アーティストCocco初の自伝的小説。
みあげれば~終わりを~みた~こと~も~な~い~♪…つい楽曲ポロメリアを歌ってしまいますな。
沖縄色の小説でした。
沖縄なんて言った事ないのだけれど、沖縄色だった。
今まで彼女が歌ってきた歌のいろんな色が見えるようでした。
Sweet berry kissをすごく思い出した。"パパどれだけ愛してたか知ってる?ママどれだけ必要としていたか"っていう。物語としては「惜しい」けれど、まぶたを閉じたら浮かんでくる色や、中学生の女の子の存在感は、本当にすごいと思う。
冒頭の、学校の窓から飛び降りてそれでも私は生きていて、というシーンで、見上げた空のあまりの青さに主人公が「なんてこった」って言うとこが、とても好きです。
"見上げれば終わりを見た事もない めまいを覚えるような青"
装丁も青い青い海の色です。
■『砂漠』 伊坂幸太郎
春夏秋冬に区切って大学生の自堕落青春物語かと思いきや、途中から伊坂節炸裂。実は途中まで「伊坂読んでた?森見読んでた?」と混乱していたのだけど…夏の物語で一気に伊坂色に染まりましたな!彼のキャラクターは本当に立っているな!うむむ!
でもやっぱり個人的に伊坂ベストは魔王と重力ピエロだとおもっている!るるる!
■『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 西原理恵子
タイトルからして一見がめつい金金金トークなのかと思いきや、そんなことなかった。
「働く事が、自分でお金を稼ぐことが人を人にしてくれる」
…貧しい町に家に育った子供時代から漫画家として成功するまで、だんなさんの鴨ちゃんと出会ってアジアのいろんなとこで出会った貧しい子供たちについて、見たもの感じたものを通じてあったかいメッセージがこもっておりました。「最下位には最下位の戦い方があるんだから!」って。
あたしは西原さんがほんとに好きです。
■『生きる意味をおしえてください』 田口ランディ
"田口ランディ=メンヘラ" …え?そうなの?
学校にあったから呼んでたんですけどね、読み終わってやはりおもしろかった。人はもっと語らうべきだ。
相手に対して興味を持つ、質問を投げかける、それに対して返事をする、僕はこう思うんだけどあなたはどう?ここがよくわからない、もう少し詳しく。
…対談なんだから当たり前なのかもしれないけれど、人と話すってこういうことだよなぁ本来…と曇ってた目の角膜をそぎ落とされた気がしました。
『人は犬に食われるほどに自由だ』だったかな、一番最初の対談相手の方がインドで犬が死体食ってる風景が日常としてあって、それを見て思ったという…。不思議と肩の荷がおりるような、すごい言葉だと思った。
今は、『テヘランでロリータを読む』をちびちび読みながら『コッペリア』(えーと、作者だれだっけ…なんとか朋子さん…!)を読みつつ、FBIの猟奇殺人犯の記録とか読んでます!節操なーい!
あ、アニメ『四畳半神話大系』終わりましたね。すっげーおもしろかったです。最後までとてもよかった。DVDほしいです。そしてモチグマがほしいです。5匹そろえてモチグマンにしたいです。もちもちぐにぐにしたい。
売っているって聞いたんですがアニメイトとか行けばいい?←
辻村深月さんの、
いや、チヨダコーキの『V.T.R』、ようやく読みました。
辻村さんの『スロウハイツの神様』という小説の登場人物の小説家チヨダコーキのデビュー作、という設定です。
マーダーという、人殺しが国から許可される免許と職業がある架空の世界。
主人公のティーは怠惰なマーダー。人殺しをしないヒモ男。わりと最低。
その最低男に突然3年前分かれた女、アールから電話がかかる。
”これから私の悪いウワサを沢山聞くだろうけれど、あなたにだけは知っていて欲しい、私はあの頃と何も変わってない”
短い会話の後、電話が切れる。
彼女を思い出し、彼女の近況を調べるうちに浮かび上がってくる”悪いウワサ”。
変わっていないはずの彼女を変えてしまったものは一体…?
そんなあらすじ。(適当)
装丁も文体もいつもよりライトノベルちっくなかんじでサラっと読めます。
語り手はティー。一人称で軽口を叩きながら主観で進む物語です。
リバーシブルカバーの裏側は、きちんと著者コメントがチヨダコーキのものになっていて、もうお前かっこよすぎるよコウちゃん惚れるよ!『スロウハイツの神様』を読んでいるとわかる、彼を待っている今後や、その更に後や、いろんなものが思い出されて。スロウハイツ〜の後、彼が描く小説の著者コメントはきっと違う色をしているんでしょうね。それもまた、見てみたい。
彼女の小説は叙述トリックが多い。名前には注意。わかっていたのにまた最後まで気付かず読まされてしまいました。これは悔しい。笑
「想う」事の形は色々。
ティーを想うひと、アールを想うひと。ティーやアールが想うひと。
人とのつながりが愛おしいとおもえる物語です。…なんかもう、羨ましくて切なくて泣きたくなりました。私はいつまでも高2病くらいです!永遠のセブンティーンでいるんだい!←
いやー、しかしほんとに、アールはかわいいな!!
こんな女になりたいよ…セクシー路線はムリなんだがコレ…うん…「女」の完成系だよこの子は!!
『一人っぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる。』
「あんなに優しい目で俺を見ないで」
このあたりで、もう美しすぎて眩しすぎて目が焼かれるかとおもった。
…でも、一番やさしいのは、Jだと思う。
そしてやっぱり私は辻村さんの文章の色が好きであると想う。
特に講談社ノベルスの作品を勧める。「子供」の頃のキラキラや切なさや、そんなものを思い出したくなったら、開いて欲しいと思います。その時にはデビュー作から順を追って、どうぞ。
公開中の『告白』見てきました。
トリック劇場版と迷いつつ、以前から予告で気になっていたので…。
本編前の『悪人』の予告でうっかり泣きましたけれども。←いつも本編より予告で泣く人。
これは賛否両論分かれそうだな〜と思いました。うむ。
隠すほどでないにしろ、ややネタバレるかもしれないので隠しときます。
大学のご友人と久々に本トークに華を咲かせました。
……というか付き合わせたました。←
好きなものを好きだけで語れるのは本当に気持ちがいい。
「愛してる!」で生きていければ幸せですが世の中一方通行の愛は成り立たないのが悲しいところですネ。しかし愛なくしては無味乾燥。
書店でBRUTUSの最新号を購入。
サブカルの歴史をジャンルごとに纏めたりしている号で、今の作品のルーツや背景を知るのに勉強になるし読み物としても面白い、と推されたので、そのへんに疎い私は早速購入。というかBRUTUS自体実は知らなかった…無知なり。活字離れが騒がれる世代的には何かしら読んではいる方だとは思うけれど、いかんせんジャンルが偏っている上に古いものは解らないのでだめだめです。
本トークに話を戻すと、ノベと小説の違いとか、森見さんの言葉の流れとテンポの良さの面白さとか、言葉のテンポなら伊坂もいいとか、オススメを押しまくり。
お互いが受け付けない文体とか…ちなみに私は女性作家の小説が本当に読めない。恩田陸や山田詠美は読めるけれど江國香織は読めない、みたいな。(どんなだ)
相手の方は森博嗣がダメらしい。建築をやってらしただけあって文章も硬質で設計されてるような印象で私はすごく好きなのだけど。
あくまでイメージだけれども、女性はまず人物やシーンがあってそこから世界観を作って行くけれど、男性はまず世界の枠組みを作ってから人物を配置する印象。
…男の人の書くもののほうが面白い、というか書きたいのはこっちなんだって憧れに近い。
誉田さんの警察小説を読んだけれど、警察組織の枠組みや設定と配置されるキャラクターのバランスなんかがすごく良い。けれど、やっぱり主人公の女が「女」じゃないんだなぁ…マンガのキャラみたいにデフォルメされてる感じで不思議。
桜庭一樹が妙に苦手だなぁと思っていたら女性だったと知って妙に納得したり。名前の先入観で完全に男性だと思っていた…だから主観的な印象を受けたのか。
どっちが悪いとかいいとかいうわけでなく、脳の構造から違うのかなぁなどとしみじみ。
…こういう話が通じる相手がいるって素晴らしいよね。
こういう話で3時間とか語れるって幸せですわ。
今期アタリなアニメが多い気がします…。
『WORKING!!』のオープニング曲がすごいかわいいー。歌いたい!
Webコミック時代(中学生くらいの頃ですか)に友達に教えてもらって見てたので懐かしくて嬉しい…。最近Webコミ→アニメが多いですね。
『四畳半神話大系』も好きでした。原作未読なので原作ファンからの意見は言えませんが予想外に森見ワールドの大二病っぽい回りくどい独白がテンポよく展開されていて期待以上でした。そしてアジカンと森見って合うなぁ!京都がいっぱいで嬉しいです。
『さらい屋五葉』も正直微妙なんじゃ…と思っていたけれど、いい。和の雰囲気とオノナツメの色気が合ってて綺麗。
『荒川アンダーザブリッジ』…も、いいと思うよ!傑作ではないがつい見てしまう。
中村光さんは『中村工房』を書いてらした頃から好きだったので、聖兄さんでドカーンと売れてちょっと寂しいです。
ネットでアニメが見れるって便利ですね!←
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杏仁豆腐、くずもち、あまいもの
濃いミルクティー、中国茶
映画館で明かりが落ちる瞬間
きれいな指先
頭を撫でてくれる手
めがねとスーツ
有村竜太朗
Cocco
天野月子
RAD WIMPS
<マンガ>
彼氏彼女の事情、真説・ワールド・イズ・マイン、テニスの王子様(氷帝)、DEATH NOTE、鋼の錬金術師、HUNTER×HUNTER・ピアノの森、プラネテス、フルーツバスケット、ONE PIECE、etc
羽海野チカ・西原理恵子・清水冷子・峰倉かずやetc
<アニメ>
ギャグマンガ日和・銀魂・空中ブランコ・絶望先生・バッカーノ!・ヘタリア・モノノ怪・四畳半神話大系etc
<作家>
綾辻行人・伊坂幸太郎・いしいしんじ・乙一・恩田陸・京極夏彦・辻村深月・森博嗣・森見登美彦 etc
<声優・俳優>(敬省略)
浪川大輔(Love)
小野大輔・岸尾だいすけ・杉田智一・鈴村健一・高橋広樹など筆頭に、かわいい30代が弱点。
ちかごろ三次元に追われ二次元から撤退中…
暇とネタを見つけたら語ります。あい。